こんにちは。蒲生東口整骨院です。
腰痛は、日本人が抱える健康問題の中でも特に多い症状のひとつです。腰痛と聞くと「骨に異常があるのでは?」と考える方も多いですが、実際には筋肉の状態と深く関係しているケースが大半です。
今回は、「腰痛と筋肉の関係」についてお話します。
腰痛の原因は筋肉にある?
腰痛には大きく分けて「特異的腰痛」と「非特異的腰痛」があります。
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特異的腰痛:画像検査で原因がはっきりわかるもの
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非特異的腰痛:検査をしても明確な異常が見つからないもの
つまり、腰痛のほとんどは「筋肉の不調」から生まれているのです。
腰痛と関わる主な筋肉とは?
腰周りには多くの筋肉があり、それぞれが体を支える役割を果たしています。特に腰痛と関わりの深い筋肉を紹介します。
1. 脊柱起立筋
背骨の両側に沿って走る大きな筋肉群で、姿勢をまっすぐ保つために働きます。長時間の立ち仕事では緊張を起こしやすく、疲労が蓄積すると「張り」や「痛み」が現れます。
2. 大腰筋
骨盤から太ももを結ぶ深層の筋肉で、長時間の座位で硬くなりやすいです。衰えると腰が不安定になり慢性的な痛みにつながります。
3. 殿筋群
お尻の筋肉は骨盤の安定に欠かせません。特に、中殿筋が弱くなると骨盤が左右に揺れやすく、腰椎に負担が集中します。
4. ハムストリングス
太ももの裏側にある筋肉で、硬くなると骨盤が後傾し、腰椎の自然なカーブが失われ、腰痛を引き起こしやすくなります。
5. 腹筋群
体幹の前面を支える筋肉で、腹筋が弱いと背中側の筋肉に過剰な負担がかかり、腰痛が悪化します。
筋肉のアンバランスが腰痛を招く?
腰痛は「筋肉が硬い・弱い」という単純な問題だけではなく、筋肉のバランスが崩れることで起こります。
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前後のバランス
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左右のバランス
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深層と表層のバランス
このように、全身の筋肉が協調して働けなくなると、腰に局所的なストレスがかかり、痛みが慢性化しやすいのです。
腰痛予防・改善のための筋肉ケアとは?
腰痛対策には、筋肉を「ほぐす」ことと「鍛える」ことの両方が大切です。
1. ストレッチで柔軟性を保つ
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大腰筋ストレッチ:片膝を立てて腰を前に押し出す
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ハムストリングスストレッチ:椅子に座り、片足を伸ばして前屈する
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殿筋ストレッチ:仰向けで膝を抱え込み、お尻の伸びを感じる
2. 筋トレで支える力を強化
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プランク:腹横筋を鍛えて体幹を安定
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ヒップリフト:殿筋を強化し骨盤を安定
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バードドッグ:背筋と腹筋を同時に鍛え、バランスを整える
3. 日常生活での工夫
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長時間同じ姿勢を避ける
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座るときは背もたれに深く腰をかける
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重い物を持つときは膝を曲げて腰に負担をかけない
腰痛の多くは筋肉の不調やバランスの崩れが原因です。腰を支える筋肉が正しく働くことで、腰の安定性が保たれ、痛みを防ぐことができます。
ストレッチや筋トレを取り入れ、腰痛を予防・改善させましょう。
腰痛でお悩みの方がいらっしゃいましたら、お気軽に蒲生東口整骨院へお問い合わせください。