こんにちは。蒲生東口整骨院です。
肩の脱臼は、スポーツや転倒などの外傷によって肩の関節が正常な位置から外れてしまう状態です。日常生活や運動中に発生することが多く、特にスポーツ選手にとっては深刻なケガとなることがあります。
今回は、「肩の脱臼の原因や症状、治療法」についてお話します。
肩関節は、人体の中でも最も可動域が広い関節です。その分、不安定になりやすいという特徴があります。脱臼とは、関節を構成する骨が正常な位置から外れることを指し、肩の場合は上腕骨が肩甲骨の関節窩から外れることを意味します。
肩の脱臼には主に以下の種類があります。
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前方脱臼(最も多い)
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上腕骨が前方へ外れるタイプでスポーツ中の転倒や衝撃などで発生
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後方脱臼
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てんかんの発作や電撃傷など強い筋収縮によって発生
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下方脱臼(まれ)
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高い位置から腕を引っ張られることで起こるが比較的まれ
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肩の脱臼は、さまざまな要因によって引き起こされますが、主な原因として以下のようなものが挙げられます。
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スポーツによる外傷
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転倒
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交通事故
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先天的に関節が緩い(肩関節不安定症)
肩を脱臼すると、以下のような症状が現れます。
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肩を動かせないほどの強い痛み
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脱臼した側の肩が平坦に見えるなどの肩の変形
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神経が圧迫されることによる腕の痺れや感覚異常
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腫れや内出血
脱臼したまま放置してしまうと、神経や血管を損傷する可能性があります。そのため、早めの医療機関への受診が重要です。
肩の脱臼の治療について紹介します。
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整復(関節を元の位置に戻す)
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医師による手で元に戻します(場合によっては鎮痛剤や麻酔を使用)自分で無理に戻そうとすると神経損傷のリスクがあるため絶対にやめてください。
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固定と安静
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整復後、三角巾や装具で肩を約3週間ほど固定します。リハビリは早期に開始しないと、肩の可動域が制限されることもあります。
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再発が多い場合は手術
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若年者やスポーツ選手は再発しやすいため、手術が推奨されることもあります。関節唇というじん帯の付着部の損傷がひどい場合は、関節鏡視下手術を行うこともあります。
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肩の脱臼は一度起こすと再発しやすくなるため、適切なリハビリを行うことが重要です。以下のトレーニングを取り入れ、関節の安定性を高めていきましょう。
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インナーマッスルを鍛える
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肩甲骨の可動域を改善するストレッチを行う
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体幹トレーニングで全身のバランスを強化する
肩の脱臼は、適切な治療とリハビリを行えば回復が可能です。しかし、再発防止のための筋力トレーニングやストレッチを日々行っていく必要があります。
肩の違和感や痛みにお悩みの方は、お気軽に蒲生東口整骨院へお越しください。